食欲の秋、まっさかり。皆さま、食べ過ぎてませんか〜??
しかし、
ほんの少しの食事で幸せな毎日が送れるなら・・・
今の食事を変えてみたいと思いませんか?

お前が言うなよ

すみません・・・また体重2キロ増えちゃいました
いい感じに痩せてきてたのに・・・秋になるとついつい食べ過ぎて、体重もアップ。
食べ過ぎると、体が重だるく、アタマも鈍る・・・いつもこの繰り返し。
あ〜少食になりたい。
・・・いつなれるねん
今回は、自分を戒めるためにも読んだ本のご紹介。
ルイジ・コルナロ著「無病法 極少食の威力」をまとめてみました。
極少食を実践して幸せな人生を送ったイタリア貴族のお話。
ワタシのように体重が増えちゃったり、病気がなかなか治らなかったり、人生が思うようにいかない貴方に読んでいただきたい一冊です。
「無病法」の内容は?
極少食を実践したルイジ・コルナロの講話(1〜4)と、その講話を翻訳者(中倉玄喜さん)が解説する形式になった本。
コルナロは、歴史的に有名な長寿者として知られる16世紀のイタリア貴族。
若い頃は、貴族仲間と暴飲暴食の毎日を送っていた。そのため、30代で成人病をわずらい、40代では生死の淵をさまようことに。
医者から食事を「極少食」にするほかに助かる見込みはないと言われ、徐々に食事の量を減らしていったところ、1年後には完全な健康体になり、怒りっぽかった性格もおだやかになり、すっかり別人に。
コルナロはその後、さまざまな功績を残し、当時では異例の102歳の天寿をまっとうします。
コルナロの功績
それ以来、社会的にはヴェネツィア共和国の農業の増産に尽くしたり、建築や水利に関する論文を発表したり、行政長官を努めたりした。
私生活では、建築学の知識を活かして、一流建築家のパトロンとなって、いくつもの豪華な邸宅を建てさせたり、その領内に流れる川を景観に入れた庭園を作らせたりした。
80歳を超えても大活躍
80歳を超えても、乗馬や山登りをし、科学を学んだり、戯曲や論文、食と健康に関する小論文を書いたり(1日に8時間も書き物に集中できた)、知的活動へ多く時間を割いた。それ以外の時間は国内外の文化人との交際を楽しんだ。
家庭にも恵まれ、晩年には11人もの孫に囲まれていた。
とくに食の問題に関する書き物が国内外で大きな反響を呼び、全ヨーロッパで最も有名なイタリア人の1人となる。

コルナロは、ダ・ヴィンチやミケランジェロより有名だったそうですよ。
晩年まで超健康
最晩年まで、目、歯、耳は完全で、足腰も若い頃と変わらず丈夫、声の張りは、むしろ年齢とともに高まった。
気分もつねに快活で、毎日見る夢も楽しいものばかりであった。
コルナロの食事内容
1日総量でわずか350グラムの食べ物(パン、卵の黄身、少しの肉か魚、スープ)と400ccのワインのみ。
これを1日2回に分けて摂った。

自分に合った食べ物を探求した
コルナロは、「口に合うものは体にも合う」と思っていたが、探求していくと、これが間違いであることを発見した。
美味しいと思って食べていた肉やワインが、自分の胃に合わないとわかったので、これらをしりぞけ、自分に合ったものだけ、食欲が少し残る程度に摂ることに。
人それぞれ体質が違うので、自分自身で試行錯誤を繰り返すことでしか、自分にとっての良い食べ物はわからない。
最も大事なことは「量の制限」
自分に合ったものだけを、できるだけ少量(胃が容易に消化できる量)を食べる。
質より量を制限するべき。
好きなように飲み食いしている健啖家(けんたんか)の長寿者は、5万人に1人もいない。そんな稀な人も最後には病気で亡くなっている。
(コルナロは昼寝中に目を開けることなく、自然死で亡くなった)

極少食になると、死ぬ時も安らかに天国に行けるようです。
翻訳者(中倉玄喜さん)の解説
食養研究家でもある中倉さんの解説で、印象に残った箇所をまとめました。
【いつの時代も変わらないこと】
病気の予防と治療法は、古代においてすでに確立されていた。
それは、体内環境を原初の自然な状態に保つこと。
そのためには、極少食にする。食べ物の種類より、食べる量の方が大事。(摂取量は、遺伝的に人類としての適量なる範囲があるため)
【現代では】
最近、解明されてきた体内環境(活性酸素、体内酵素、腸内細菌、長寿遺伝子、消化に関わる問題、血液PHなど)の働きも、やはり極少食によって良好になる。(どのように改善されるのか詳しく解説してくださってます)
しかし、
コルナロの時代と今では食材の質が異なるので、食べ物の質に注意する。天然のものを中心に、食べる量をできるだけ少なくする。=消化エネルギーや酵素などの浪費をさけ、食害や老廃物の発生を抑え、体内環境を自然本来の状態に保つことができる。
【コルナロは運動不足だった?】
「8時間も書き物に集中できたのは素晴らしいことだが、座り続けていなければ、もっと長生きできたにちがいない」と中倉さん。長く座る生活は、健康を損なう。
ここでは書き切れませんが、現在解明されてきた体のしくみや、どういった食べ物を摂れば良いのかなど、詳しく書いてくださってます。

ちなみに、中倉玄喜さんは、ジャパネットタカタの元社長・高田明さんの中学時代の旧友だそうですよ。(高田社長も少食で有名)
宇宙の法則が極少食を支持
コルナロは、宇宙の法則が節食の習慣を支持しているという。
飲食をしかるべく慎む者は、鋭い五感、冴えた頭脳、丈夫な肉体、優れた記憶力、軽やかな挙動、これらすべてに恵まれ、また精神的には、地上的な重圧から解き放たれて、本来の自由さを存分にあじわう境地に入ることができる…
まとめ
いかがだったでしょうか。
自分の体質に合った質の良い食べ物を、ごく少量摂る。
極少食にするだけで、健康&幸せな人生が送れるなんて魅力的ですね。まさに現代の医学や栄養学をくつがえす内容です。
以前、不食の記事も書きましたが、やはり食事の量を大幅に制限することで、幸福な人生が送れるというのは事実のようです。

私自身、このような極少食を試したいと思っているのですが…なかなか思うようにいきません。少食になったかと思いきや、また食べすぎてしまったり。習慣づけるのって大変。
しかし、この「無病法」を読んだあとは、なかなかの少食で過ごせてますよ^^
まぁ焦らずに、自然にまかせようと思います。