ダイエットにカロリー計算は必要ない②【フィット・フォー・ライフ実践方法】

ダイエットにカロリー計算は必要ない。フィット・フォー・ライフ実践編

今回は、フィット・フォー・ライフ実践編です。

体のサイクルが効率よく機能する食べ方や、どんな食材を取ったらよいかをまとめてみました。

 

前回の記事です↓

ダイエットにカロリー計算は必要ない①【フィット・フォー・ライフに学ぶ】
最近読んだ本がダイエットにかなり良さそうだったので、皆さまにご紹介。この本を読んでカロリー計算をするのをやめることにしました。 1985年に出版されて以来、世界で1000万部以上刊行されたロングセラー本です。 「フィット・フォー・ライフ」 ...

食べ方の基本

  • 午前中は、何も食べないか果物のみ
  • 昼食と夕食は、サラダ(生野菜)が主食。炭水化物(穀類やパン)は、生野菜と一緒に。

肉や魚を食べたいなら、1日1回、1品のみを生野菜と一緒に。夕食がベスト。

※肉類や炭水化物は、生野菜(サラダ)と一緒に摂る。

体のサイクルに従って食べる

24時間周期の体のリズム(人間本来の体のサイクル)に従った食べ方をする。

①午前4時〜正午=排泄 

どうしても口にしたいなら果物とフルーツジュースだけにする。コーヒーやサプリメントを摂る場合でも午後からにする。

②正午〜午後8時=補給(摂取と消化) 

食べ物の正しい組み合わせ(原則2)を守る(⇣下に記載してます)

③午後8時〜午前4時=同化(吸収と利用) 

正しく組み合わされた食事は約3時間で胃から出ていくので、摂取後3時間で吸収作業の準備が整う(不適切な組み合わせは8〜12時間)。早い時間に食事をするよう心がける。

【原則1】水分を多く含む食べ物を摂る

人体の70%は水分。(地球も70%が水分)

なので、体をベストコンディションにしておくには、

  • 70%程度が水分であるような食事を取るべき

体が求めているのは果物と野菜の水分(人間の体が要求するすべての栄養素が含まれており、それらの栄養素を細胞に運び、老廃物を体外に運び出してくれる)

果物と野菜以外は凝縮食品。(パン、米、肉、魚、乳製品など)

 

「果物&野菜7:凝縮食品3」の割合で食事するのが望ましい。加工食品はNG。生命力のある食べ物を摂る。

 

  • 飲み水は役に立たない

飲み水は、酵素や生命を保つ要素を体内に運んでくれない。食事をしながら水を飲むと、胃液が薄まるため、体が非常に衰弱する。

飲むなら蒸留水がよい。山の湧き水はインオーガニック・ミネラル(有機組織に欠ける無機のミネラル。コレステロールと結びつきやすい)を含んでいるため、理想的でない。

 

果物や野菜に含まれる水分を定期的に与えると、3つのサイクル(補給、同化、排泄)が大変円滑に機能する → 体重が減る

【原則2】正しい組み合わせで食べる

食べ物の消化活動は、最もエネルギーを使う行為。

 

以下の組み合わせはNG

  • 2つ以上の凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など)

人間の体は、凝縮食品を胃の中で同時に消化するように作られていない。1回の食事につき1つだけ摂るのが理想。

  • タンパク質+炭水化物

消化を遅らせ、発酵が生じてアルコールが製造される→肝臓が傷つく可能性

 

以下の組み合わせはOK

  • 生のタンパク質食品(ナッツや種子類)や、炭水化物食品(発芽させた穀物、豆類)

これらは、一緒に取っても腐敗や発酵はおこらない。(自らを消化するのに必要な食物酵素が生きているため)果物と一緒にとってもOK

加熱調理した肉や炭水化物は野菜と一緒に食べればOK

【原則3】果物を正しく食べる

果物を正しく食べれば、ごくわずかな消化エネルギーで、解毒や減量、生命活動を行うための大量のエネルギー供給源の役割を担ってくれる。

①果物以外のものと一緒に食べないこと

②胃の中が空の状態で食べること

③食後のフルーツはNG(胃の中で腐敗する)

理由は、果物が他の食べ物と胃の中で一緒になると、食べたもの全部が腐敗し、多くの消化エネルギーが必要になるため。

ただし、※野菜系の果物(アボカド、キュウリ、トマト、ピーマン)は一緒に食べてもOK

  • ※野菜系の果物=植物学上、種を含んでいるために果物として分類される。

上記3点が「フィット・フォー・ライフ」の最も重要なポイント。

 

正直、ちょっと面倒くさそう。慣れれば簡単かもですが。

でも効果はスゴそう!

  • 胃が空の状態で食べれば、新鮮な果物は好ましい効果だけを発揮し、減量を加速してくれる。
  • 正午までは果物・フルーツジュースだけにすると、信じられないほどの効果が生活のあらゆる場面であらわれる。

※どんな食べ物も果物の生命力にはかなわない。

 

え、面倒だけど試さないと笑。

フィット・フォー・ライフ実践の注意点

フィット・フォー・ライフは、解毒を行うためのプログラムである。

フィット・フォー・ライフを実践し、解毒作用が働くと気分が悪くなったり、お腹が張ることがある。(実践した人の約10%に起こる。通常48時間以内に治まる。

一時的な不快は浄化と健康回復へのサイン。

食事以外で大切なこと

  • 運動(最低限行うのは毎日20分のウォーキング。その他有酸素運動。早朝がベスト)
  • 新鮮な空気と日光浴 
  • 信念をもつ「私は健康だ」「私は減量できる」「減量しつつある」など。細胞は最後に出した指令に自動的に従うようになっている。

 

その他、気になったこと 

タンパク質不足にならないの?

現代人はなんと、タンパク質の取り過ぎだそうです。(過剰タンパクは諸病の根源)

 

  • 私たちの体には、アミノ酸プール(奇跡のメカニズム)というものを備えている 

体には適切な量のタンパク質を製造する機能がある。余ったタンパク質の老廃物をリサイクル(アミノ酸へ変換)し、体内に貯えている(必要な時に使われる)。

  • タンパク質が最も重要な栄養素というのは誤り

タンパク質はタンパク質を食べることによって作られるのではない。アミノ酸から作られる。野菜や果物のほとんどに8種の必須アミノ酸が含まれている。とくにナッツ、種子、豆類は完璧。

 

果物って体を冷やさないの?

果物が体に向かない人はいない。プログラムを進めていくうちに、体内の老廃物が取り除かれ、血液循環が良くなるので、冷え性も改善される。

※果物は常温で食べること。

 

あと、果物や生野菜などローフードを実践していくと、消化に費やすエネルギーが減り、他の部分にエネルギーがそそがれるので、血流も良くなり体が温かくなってくるっていうのもあるそうですよ。 

 

ビタミンB12不足にならないの?

動物性食品を一切取らないと、ビタミンB12不足になると言われているが、ビタミンB12は通常、腸内細菌によって作られるので、動物性食品を一切取らなくても、ほぼ不足しない。

健康な人は5年分位のB12を体内に貯えているが、肉や魚を食べる人はB12不足を起こしやすい。胃の中が腐っていると内因子の分泌が妨げられ、B12の輸送&吸収が妨げられる。

潔癖症、薬の使用、加熱したものが多い食習慣なども不足することがあるので、そういった場合はサプリメントで補う。

 

個人的には、ビタミンB類をたっぷり含んだ酵母(ニュートリショナルイースト)がおすすめです。

created by Rinker
アリサン
¥1,040 (2024/03/28 05:06:23時点 Amazon調べ-詳細)

農薬について

野菜・果物・穀類などの農作物の残留農薬よりも、動物性食品のほうが、はるかに多い。

体内に取り込まれる残留農薬の割合は、

  • 肉・魚などの動物性食品が90〜99%
  • 果物、野菜、穀物が10%以下

牛乳について

  • 牛乳はアメリカでは最も政治と結びついている食品。乳製品業界は政府より莫大な助成金を受けている。
  • 牛乳は人間のために作られたものではない。人間のほとんどが3歳を過ぎると、牛乳を消化できない。
  • 乳製品は体内組織の中に粘液を作ってしまい、水分が出ていく機能を鈍らせてしまう。→体内組織が粘液でいっぱいになり、減量が難しくなる
  • 牛乳はカルシウムの補給にはならない。カルシウムの質が悪く、カゼインと結びついて体内に吸収されにくい。すべての緑黄色野菜、生のナッツや種子こそ、カルシウムの宝庫。果物や海藻類も豊富に含んでいる。

 

ちなみに、バターを除く乳製品は、極度の酸性形成食品(バターは中性)。どんなタンパク質食品とも一緒に食べないこと(脂肪はタンパク質の消化を妨害するので。炭水化物と一緒ならOK)

 

資本主義社会では、食品メーカーやマスメディアが私達の食べるものを決定している。決定するのは、私達の体の生理機能や構造であるべき。

 

アルコール(酒類)について

  • アルコール類はすべて、腎臓と肝臓に重い負担をかける。
  • 消化の働きを助けると言われるが、実はその反対。消化が鈍くなり遅れる。

消化に関しては、どちらが正しいんでしょうね。情報が色々あって判断しかねます。

カフェイン(コーヒー・紅茶など)について 

コーヒーや紅茶などカフェインを含むものは、

  • 禁断症状を起こしやすく、心理・肉体両面から依存性を高めてしまう。
  • 強力な酸性形質物質。

血液は弱アルカリ性なので、血液中に酸があればあるほど、体は中和しようとして、多くの水を溜め込もうとする。その結果、体重が増える。

完全にやめなくてもいいので、少しずつでも減らすのがベスト。

 

温かいものが欲しいならレモン湯(レモンは糖を含まないので、湯の中で発酵しない)がおすすめ。ハーブティーなどもよい。

※緑茶のカテキンがガン予防によいとされているが、リンゴの方が効果が高い。

カルシウムを失わせる最大の要因

動物性タンパク。次いで、ナトリウム(食塩)、カフェイン、リン(加工食品に多く含有)、タバコ。

これらは強烈な酸を形成し、カルシウム(アルカリ成分)を引き出して中和しようとする。 

4週間分のメニュー&レシピ

本書には、4週間(28日分)のメニュー&レシピが載っています。(写真ナシ、所々にイラストあり)

 

【おおまかなメニュー内容】

朝食(基本的にいつも同じメニュー)

  • 搾りたてのフルーツジュース
  • 果物(水分の多いもの)
  • フルーツサラダ(2〜3種類の果物を切ってボウルに入れたもの)

のいずれか

※とくにお腹が空いてる時はバナナをプラスする

 

昼食:

  • 新鮮な果物かニンジンジュース
  • 野菜サラダ(パンなど炭水化物かナッツいずれかを合わせてもOK)

の組み合わせ

 

夕食:

  • 新鮮な野菜ジュースカクテル(人参、セロリ、トマト、ピーマン、ほうれん草か小松菜かパセリ)をジューサーにかけたもの。食事の10分以上前に飲む)
  • 野菜メインのグラタンやスープ、サラダなど

の組み合わせ

 

※動物性食品(とくにバター。チーズ、チキン、魚など)を使用したメニューもあり。

 

基本的にメニューはアメリカ版といった感じですが、昼食と夕食は、和食党への代用メニューも所々に記載されています。

私の変化

いままでは、ヴィーガン食のダイエットをしていました(約8ヶ月経ちます)。

最初は少し体重が減ったものの、秋から食欲が増していき、1月末にはプラス3.5kg。元の体重に戻ってしまいました(^^; 毎年、冬には必ず体重が増えちゃいます。

この8ヶ月間、おうちでは完全ヴィーガンを目指してましたが、もともと大好きだった卵やチーズが無性に食べたくなるときがあって、数回買って食べてしまったり…。あとチキンラーメンとか。お酒の量も少し増えたり。。体の声にちゃんと従ってます。(超プラス思考。笑)

で、今は、この本を読み始めた3週間前からフィット・フォー・ライフの食事法を少しずつ取り入れてます。

  • 朝は、野菜と果物。寒いときは時々味噌汁。「何も食べないか果物だけ」はまだ実行できず。
  • 昼&夜は、生野菜の量を増やし、炭水化物(米やパン)の量を減らした。

 

【変化は?】

  • 体重が2キロ弱減
  • 朝の顔のむくみがマシになった
  • 日中、眠くなることが少なくなった
  • 卵やチーズを買うことがなくなった
  • お酒を完全にやめれた
  • コーヒーを1日2〜3杯から1日1杯に減らせるようになった

もうこれは快挙。とくにお酒を3週間全く飲まないなんて、成人してから今までなかったんじゃないかな。自分でも不思議です。

まぁ、また欲しくなる時が来るかもですが、その時は体の声に従います。ゆるゆるで行く予定。

ただ、大好物のナッツは、なかなか減らせず、とくに落花生は相変わらず大量に食べてしまってます。

でもナッツってカロリー高いのに、思ったほど体重は増えないんですよね。てか、このフィット・フォー・ライフ食事法を取り入れてから、逆に痩せていってるという…。(ナッツ摂取量は1日200〜300gで、主に落花生&少しの生アーモンド。おそらくトータル1日3000kcalほど取ってます。ヒェ〜〜)

 

この実体験から、「フィット・フォー・ライフ」が提唱する「カロリーは量より質」ということが証明できそうですね^^

 

そんなこと言ってる場合か。

ナッツの量減らせよ。病気になるで。

まとめ

この「フィット・フォー・ライフ」のプログラムを実行すると、

  • 「自然の法則」に基づいているため。無意識のうちに、地球との共生を実行していくことになる。
  • 惚れ惚れするほどスリムになって、活力に満ちた毎日を過ごせるようになる。

カロリー計算によるダイエットで悪戦苦闘している人は、このフィット・フォー・ライフの食事法を実践すると、ラクに痩せれるんじゃないでしょうか。

ただ、いきなり100%実践することは難しいかもしれません。実際、私も完璧に実践できてないです。(とくに「果物のみ食べる」というのが難しい)

朝だけでも「食べないか、フルーツのみ」にするとか、昼&夜に生野菜を多めに摂るなど、少し工夫するだけでも、体調が良くなり、痩せやすくなりそうですね。

 

あと、「フィット・フォー・ライフ」は、十数年前に出版された本ですので、最新の研究の情報とは異なる点があるかもしれません。

最新情報を知るには、「栄養学分野のアインシュタイン」と称されるT・コリン・キャンベル博士の「チャイナ・スタディー」や、最近出版された「whole」なども良さそうです。

しかし、健康法やダイエット法って、世の中にはたくさんあって、何が正しいのかわかりませんよね。結局は、試してみて自分に合った方法が一番だと思います。

 

私自身は、しばらくこのフィット・フォー・ライフの食事法を取り入れてみて、今後どのように変化していくか試してみたいと思います^^